海峡を渡る
バイオリン
企画 山田良明
編成制作局長
「海峡を渡るバイオリン」を企画してから、2年間。ついに実現させることになった作品にかけた思い、エネルギー、そして作品の魅力を語る。
きっかけはある一つのメール。
一般の視聴者の方から、『こんなにすばらしい本があるのでぜひフジテレビで取り上げてほしい』というメールがフジテレビホームページに届きました。
このメールについて報告をもらい、早速「海峡を渡るバイオリン」を手に入れ、一気に読み終えました。一念で一生を貫く人がいるということを、その生き様をぜひ世の中の人に見てもらいたいと思い、ドラマ化権を獲得するため、出版社、原作者の陳さんに会いに行きました。演出は杉田成道と決め、説得し、2003年の春には草なぎ剛さんに出演依頼をしました。原作の持つ力に突き動かされ一気に企画が形となっていったのです。
『きちっとしたかたちで撮ります』と陳さんと約束し、陳さんを裏切ることのないよう2年という月日をかけ準備をし、そして4ヶ月という日数を、杉田監督の下、韓国と日本のスタッフが一体となって制作にあたりました。草なぎさん、菅野さんと杉田監督はお互い素晴らしい出会いをしたと思います。
一人の人間が、自分の夢に向かって一歩一歩真摯に生きていく様を丹念に描いていく、そこから何を受けとるかは視聴者の方たちそれぞれの感性です。
これからもテレビという文化に誇りをもって制作をしていきたいと思っています。
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