海峡を渡る
バイオリン
プロデューサー
as 西岡善信

陳さんの生活がどのようなものだったかを見るために、韓国へ行き、小さい頃住んでいた地域の家のたたずまい、お母さんと別れた道などをまわって、その上で陳さんご本人に会いました。

陳さんご自身に見取り図を書いてもらい、思い出話を聞き、驚くほど鮮明な記憶についてお話を伺いました。その上、バイオリンを作るところも見せていただきました。

そうしたことにより、(セットを造るにあたり)漠然としていたものが鮮明になったのです。セット内の物は、韓国MBC(韓国文化放送)の6人くらいの優秀で若いスタッフの協力のもと、韓国の当時の装飾品を運びました。

陳家の小道具は100%韓国のもの、セットは日本のスタッフで韓国の建築様式に従って造り上げた、言わば日韓の合作です。

日本の(京都の)石は本当は丸いのですが、韓国は角形なので、日本の産地で韓国に近い物を探しました。また、陳さんの意見で、韓国の本物のかまど等を持ってきて頂いたりもしました。

陳さんがセットを見て、「懐かしいなあ、感無量です」と言って下さって、みんなの協力が実ったと、大変うれしく思いました。

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