「関根さんが消えた」
関根潤三&池山隆寛
思い切りの良いスイングで「ブンブン丸」の愛称を持ち、ヤクルトの大黒柱として活躍した池山隆寛さん。その入団して間もない頃の恩師だったのが関根潤三さんなんです。ルーキーだった池山さんの長打力を見抜き、熱血指導。池山さんもその期待に応えようと練習に励みました。最初は荒削りで三振の山を築きましたが、関根さんは池山さんの才能を信じ起用し続けました。そのかいもあってか、池山さんは5年連続30本以上のホームランを放つなど、ヤクルトを代表するバッターに成長しました。この成長の裏には関根さんとのこんな特訓があったのだそうです。「監督就任初めてのキャンプの夜なんですけど(関根さんに)『これから夜間練習、マンツーマンでやるぞ』と言われて。(練習内容は)まぁ素振りですよね。最初は正面に立たれて、『いいぞ〜』とか言ってくれていたんです。それから徐々に(立つ)位置を変えて、いろんな角度からフォームチェックしてくれてたんです。で、自分の後ろに立たれた時に、気配を感じなくなったんですよ。後ろ振返ったらいないんですよ。でも『俺がいいというまで振っとけ』と言われたんで振り続けてたんですよ。おかしいなと思いながら。(時間にして)2時間近くいなかったですね」バットを振っておけと命じながら、その場からいなくなったということですが・・・。関根さん、一体どういうことですか?「(池山さんのスイングを)ずっと見てましてね、すごく良いフォームでスイングして。これならいいなと。で、後ろから見ていたら、コーヒー飲みたくなりましてね。お茶を飲みにいったんですよ。そこで、コーチやらチームの連中がいるじゃないですか。そこで話が盛り上っちゃいましてね。途中で『あ、いけね』って思い出して戻ったら、池山はまだ振ってましたね。全然見てなくてもしっかりとスイングしてましたね」と、単純に忘れていただけとのこと。でも「このお陰で『ブンブン丸』の愛称がもらえるようになったんです」と池山さんはお話していらっしゃいました
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・池山隆寛プロフィール
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