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「母親の涙で決意」
金村義明
こう見えても甲子園優勝投手の金村義明さん。リトルリーグが盛んな関西出身だけに、小さい頃から英才教育を受けてきていたのかと思いきや、そうでもないようです。金村さんが野球を始めるきっかけはこんなところにありました。「うちは決して裕福じゃなかったんです。母親が(縫い物の)内職をやっていて・・・朝から晩まで毎日やってたんです。僕はそれをよく手伝わされてたんですよ。まつり縫いとかやると、1円とか5円とか貰えて、それを持って駄菓子屋に行ってましたね。地元が兵庫県でしたから、春と夏は毎日のように朝から甲子園の試合をテレビでやってたんです。(内職をしながら)野球の試合で母親が泣いてるのを見て、僕も、もらい泣きしてたんです。それを見て『野球っていいな。僕も絶対野球しよ』って決めてました。でも、父親とはキャッチボールもやったことなかったんですよ。父親は『野球辞めて働け』って言うてたんです。中学出たら働けと。だからリトルリーグにも入ってなかったんですよ。それが甲子園の優勝投手にまでなって・・・」と、せっかくのイイお話も最後は過去の栄光自慢になってしまった金村さんでした。
・金村義明プロフィール