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「武双山との名勝負」
千代大海
千代大海関の“名勝負”となったのが平成10年名古屋場所、武双山関との戦い。立ち合いから、まるでボクシングのような激しい張り手合戦となったこの取組み。最後は押し出しで武双山関の勝利となりましたが・・・武双山関が血吹雪をあげるほどの激しい戦いでした。「この時は、もう相撲のことは忘れてましたね。お互いまわしをとる相撲じゃなかったです。あとから聞いた話によると(武双山関は)張るつもりじゃなかったみたいですけど、たまたま手が自分の顔に当たってしまったらしくて・・・それで自分がキレてしまったんですよ。そういう相撲をとる相手じゃなかったんで、そのギャップが余計に許せなかったんですね」と、千代大海関がキレたことで始まったボクシングのような取組み。お互いにケガはなかったのでしょうか?「僕は無傷でした。でも、向こうは鼓膜が破れたとか・・・」と、大変な状態になってしまっていた様子。しかし、武双山関と会った時は気まずい空気にはならなかったようで「良い相撲だった」と男同士の握手を交わしたのだそうです。
・千代大海プロフィール