「泣いても厳しい指導」
井村雅代
日本シンクロ界を世界トップレベルへと導いた井村雅代・前全日本ヘッドコーチ。世界に賞賛される美しい演技を作り上げるため、時には厳しい指導にもなってしまったそうです。しかし、厳しい指導に慣れているトップアスリートといえども、そこはやはり女性。厳しい指導に泣き出してしまう選手もいたそうです。「アテネ五輪の合宿中に1人泣いた子がおりましたね。その子ばかりが出来ないから、注意していたら泣き出してしまったんです。泣いたら動かなくなるから、頭くるでしょ?その子に『交代』って言ったんですけど、出て行かないんです。泣いて動きはとろくなってるクセに出て行かないんです。それで『出て行け!』ってものすごい言ったら、出て行って壁の方を向いて泣き出したんです。それ見て、また腹が立って。泣いてたって解決ならないでしょ?と。泣いて解決するんやったら、私がいっぱい泣いたると。出て行けと言われて壁の方見て泣いてるんやったら、他の選手の動きを見て盗めと。その子は(井村さんに)言われて、泣くの止めて水の中で探り出しましたよ。(こんな風にキツク言って嫌われても)別にイイです。嫌わられてるというよりも、うっとうしがられてますね。」ちなみに、井村さんは嫌われている方が指導しやすいのだそうです。なぜかというと「尊敬してますとか言われると、えげつないメニュー出しにくいじゃないですか」・・・やっぱり、そういうもんなんですね。
・井村雅代プロフィール
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