「根性で臨んだ一番」
花田勝
花田勝さんにとって根性を発揮した一番は、平成11年の9月場所。お相手は、本日スタジオにお越しの闘牙関。当時、すでに横綱に昇進していた花田さんに対して初の金星を狙う闘牙関は、180kgの巨体を活かしたつっぱりで攻め込みます。2人はもつれ合いながら倒れたのですが、その時に花田さんの左足に闘牙関の全体重がかかり、歩けないほどのケガを負ってしまいました。しかし、この取り組みは取り直しに・・・。それでも横綱の根性で足の痛みを堪えながら、見事白星を飾ったのですが、あの時のケガは大丈夫だったんですか?「最初の一番で、左の“大腿二等筋"を切ってしまったんです。取り直しになったんですけど、横綱という立場もありますし、『無理です!』とは言えない立場じゃないですか。この一番で(のケガで)僕は引退してしまったと言っても、過言じゃないんですよ。この(取り組みの)1年半のうちに引退してしまったんで・・・。別に闘牙関のことは恨んでませんよ」という花田さん。闘牙関、この時の事覚えていらっしゃいますか?「(取り組みで)ケガしたのは分かるじゃないですか。それで、『これ勝てるよ』と思ったんです。『もしかして初金星?』って。でも、相撲取ってみたら変わらなく強いんです。『あれ?』と思っているうちに負けちゃったんです」一瞬、初金星の可能性に喜んだ闘牙関。しかし、その後すぐに横綱の根性を見せつけられたようです。
・花田勝プロフィール
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