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TALK DIGEST

「おしゃまな人」
貴乃花親方

平成の大横綱、第65代横綱、貴乃花。名大関の父を持ち、叔父は横綱という相撲一家に育った貴乃花は、わんぱく相撲の大会で優勝するなど、幼少時代から大器の片鱗を伺わせます。
88年に兄と共に藤島部屋に入門すると、その類まれなる相撲センスで数々の最年少記録を打ちたて、異例のスピード出世で幕内に昇進。
さらにその甘いマスクで世の女性を虜に。
社会現象となった若・貴ブームを巻き起こしました。
そんな貴乃花を一躍スターへと押し上げたのが、91年、大横綱、千代の富士との一番。
史上最年少となる金星をあげた貴乃花の力を、身をもって感じた千代の富士は、この取組を機に現役引退を決意したと言います。
その翌年に史上最年少で初優勝を果たすと、破竹の勢いで優勝を重ね、95年には横綱に昇進。輝かしい記録と共に、記憶に残る数々の名勝負を演じます。さらに横綱・貴乃花を語る上で忘れてならないのが、01年の5月場所。全勝で14日目を迎えるも武双山との一番で右ひざを脱臼。1人で立つのがやっとの状態。
誰もが千秋楽での休場を覚悟します。しかし、貴乃花は翌日、右ひざをテーピングでガチガチに固め、優勝決定戦の土俵へ。
相手は横綱、武蔵丸。悲鳴と歓声がこだまし、異様な空気に包まれた国技館。最後は気迫の上手投げで勝利。感動的な22度目の勝利は相撲界の歴史と日本中のファンの心に刻まれました。

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