ジャンクSPORTS
TALK DIGEST

田尾:最初、マーティー・キーナートがGMだったんです。
彼と代表の米田さんに食事に誘われまして、「ちょっと相談に乗ってくれ」と。
「この人は(監督に)どうだろう?」とか…。
浜田:あ、そういう意味での相談やったんですか?
田尾:(監督候補に)色んな人の名前が出たんです。
「この人はこういうところがいいよ」ってそういう話を色々して。
で、食事が終わって帰ろうとした時に、マーティーから「田尾ちょっと監督してみない」と言われたんですよ。軽く。
僕はその一言を聞いた時に、評論家から見て「絶対に勝てないチームだ」と思ったんです。
それで「マーティー、僕を地獄に落とす気かい?」と。
それまでフジテレビさんと契約させて頂いて非常に楽しい生活をさせて頂いていたので…。
浜田:(笑)ハハハ。
なるほどね。それが一転するわけですから。
田尾:はい。これはできないかな、と思って。
家に帰って「こんな話貰ったんだよ」と言ったら、うちの女房が乗っちゃって。
「初代の監督なんて、やりたくてもなれないよ。1人しかいないんだから」って。
僕は「2代目も1人だよ」と言ったんですけど…。
浜田:(笑)ハハハ。
そんなツッコミいりまへんねん!
田尾:家族がそうやって応援してくれるんなら、現場でやってみたいという気持ちはありましたんで。
内田:ただ、その話を受けた時は、あの苦労っていうのは覚悟されてました?
田尾:思ったよりも苦労じゃなかったですね。
もっとヤジられると思ってたんです。
色んな人を見てきましたから。
でも、あれだけ負けてるのに仙台のファンってヤジらないんですよ。
だから僕が選手たちにお願いしたのは、「お金を払って、ボロボロのゲームを最後まで応援してくれてヤジらない、このお客さんに恥ずかしくないプレーを見せてくれ」と言ったんです。
浜田:逆にヤジってくれりゃね?
田尾:そうですね。
いくら負けても、僕が帰るまでいてくれるんですよ。負けた中でも「今日の守備は前見た時より上手くなってますよ」って。
浜田:エエ話や、田尾さん今日喋ってませんよ。
田尾:だから現場は問題ないんですって。

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