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TALK DIGEST
｢長嶋さんはやっぱりｽｺﾞｲ!｣
戸張捷
ｺﾞﾙﾌ解説でおなじみの戸張捷さん｡
今回お越しの長嶋一茂さんのお父様 茂雄さんとのこんな思い出についてお話して頂きました｡
内田:戸張さんは長嶋さんと一緒にお仕事されたことがあるそうですね?
戸張:全英ｵｰﾌﾟﾝで｡
失礼ながら…お父上がお見えになっていて｡
例えばｺｰｽにお出になると､全英ｵｰﾌﾟﾝは風が名物なんです｡
｢長嶋さん､全英ｵｰﾌﾟﾝはやっぱり風が強いでしょう?｣と言ったら｢ｽｺﾞｲですよｰ｣と言いながらね､ﾛｰﾌﾟ際で(長嶋さんが風を確認するように)芝をちぎっては上に投げると(強い風で)後ろに飛ぶわけ｡
ﾛｰﾌﾟがこの辺(長嶋さんのすぐ後ろ)で､その近くにｷﾞｬﾗﾘｰが大勢いるんです｡
3回投げて､(ｷﾞｬﾗﾘｰの)顔にﾌﾞﾜっと(芝がかかってしまうんです)｡
ｷﾞｬﾗﾘｰはこうやって(全員芝を払っていて)
やっぱり長嶋さんはｽｺﾞｲなって｡
浜田:ﾊﾊﾊ(笑)｡
戸張:それから(最終組が)18番ﾎｰﾙに行くと､大ｷﾞｬﾗﾘｰがﾌｪｱｳｪｲを何千人か大移動するんです｡
長嶋さんはﾚﾎﾟｰﾀｰとしてﾏｲｸを持って､｢この熱狂を伝えなきゃ｣と一番前にいたんです｡
最後の組がｾｶﾝﾄﾞ打ってｸﾞﾘｰﾝに行く時､(長嶋さんが)ﾏｲｸ持って走っていったわけ｡
で､僕らが｢長嶋さん最終組､最終ﾎｰﾙどうですか?｣と聞いても何の返答もないんです｡
後でわかったんですけど､ﾏｲｸ持っている男の子(音声ｽﾀｯﾌ)がいるんだけど､ｱﾝﾃﾅもっている子｡
それを全部引きちぎってﾏｲｸだけ持って走っていっちゃったわけ｡
浜田:ｱﾊﾊﾊ(笑)｡
戸張:ただ､長嶋さんがそういう風にしゃべったおかげで｢全英ｵｰﾌﾟﾝはやっぱりｽｺﾞｲんだ｣と｡
あの長嶋さんでも､｢ああなっちゃうくらいｽｺﾞｲんだ｣というのがわかりましたね｡
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