「快感トークが裏目に」
金村義明
金村さんには、野球選手のマニアな快感についてお話して頂きました。ところが、この通な快感が裏目に出てしまったというのですが…「野球の通な見方というのは、『守備』なんです。『守備』の快感というのがあるんです。ご存知ない方のために言っておきますと、(プロ野球)18年間三塁手だったんです。ホットコーナーといわれるんですけど、それはホットな(速い)打球が来るから(三塁手のことを)ホットコーナーというんです。ホットな打球にダイビングキャッチをして、矢のような送球をするのが快感なんです。後輩で今も仲いいんですけど、片岡篤史選手が(プロに)入って来た時に、そういう話をしていたんです。彼が同志社大学から入って来た時はテクノカットだったんです。『三塁手の快感って何でしょうか?』と(片岡選手が)聞いてくるので、ホットコーナーだから飛び込んで矢のような送球をするのが快感だと話をしていたんです。すると試合で、僕がチャンスで勝利打点のところなんです。快心のホットな打球を打ったら、彼がダイビングキャッチをして(ファースト)に矢のような送球をして来たんです。僕はアウトになってライトのポールまで走って行ったんです」と、自分の快感を語ったために片岡選手に最高のプレーをされてしまったとのこと。ちなみに、「ライトまで走った」というのは決して嘘ではないのだそうです。
【プロフィール】
・金村義明
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