清水 「間違いなく一番下ですね。フレンドリーにやって行くと、『もうエエやないですか?』と。ここ(ポケットに)ハンコ入ってるから、もう一つ(金額を)上げてくれたら、ここ(ポケットから)まで出す。もう少し上げてくれたら、(ハンコ入れのフタを)パカっと開ける。そういう駆け引きをしながらやると、やらしくないんです」
浜田 「ガンちゃんはどうしてんの?」
岩本 「僕は、正直に向き合いたいというのがあるんで、交渉は必殺技があるんですよ。関西弁!人情の街、大阪というだけあってね、関西弁は強いですよ。プロ野球の交渉って、今でこそ代理人とかありますけど、選手一人で行って、会社のエライさんが2人以上いるんです。やっぱり大人の方たちですから、丸め込まれる可能性が非常に高いんです。そこで、僕は元々関西弁喋れますから、いかにチームを愛してるかを訴えるんです」
浜田 「ハムばっかり食べてますって?」
岩本 「いや、ホンマそうですよ。朝から晩まで食べてますって。査定表開かれて『お前の数字はこれだけや』と言われても、『とりあえずそれは置いといて下さい』と」
浜田 「(笑)それはそれでんがな、と」
岩本 「そうです。ここでポイント!涙を流さずに、涙を目に浮かべて喋る!絶対流したらダメですよ。涙を浮かべてウルウルさせて『よろしくお願いしますぅ〜』って涙を落とさずに唇をプルプルプルって(震わせるんです)ほんだら、ある時、交渉についてくれた会社の人が、『お前と話してたらコッチまで涙出てくるわ〜』って。そこで、勝ったとか思わないですけど、正直に話しますんで、やっと伝わったかなって。給料上がらなかったですけど、下がることはなかったですね」
浜田 「あ、なるほどね」
岩本 「ただ、この技はもって3年やからね」

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