「上京物語」
舞の海
青森出身の舞の海さんの青春時代の思い出は…「青森駅での友人との別れですね。青森の高校を卒業して日大に入ったんです。青森発の寝台列車に乗って、上野に着く予定だったんです。卒業式の次の日に東京に行かなくてはいけなかったんで、誰もいないだろうと思っていたんですけど、ホームに同級生がみんな待ってくれていたんです。そこで感激しまして。列車が出発するまで思い出話しながら『がんばれよ。テレビに出るようになるまで強くなれよ』って励まされて。そして出発のベルが鳴り出して、列車が動き出したんです。みんな手を振ってくれていて、自分もこみ上げてくるものがあったんです。そしたら、同級生が紙吹雪を隠してたんですけど、それをホームいっぱいに(まき始めたんです)。いい話ですよ。そして泣きそうになった時に、駅員が走ってきて怒るワケです。『誰が掃除するんだ』って。せっかくこみ上げてくるものがあったのに…」と一気に現実に引き戻されたてしまったそうです。技のデパートと呼ばれる個性的な関取の誕生の裏には、こんな上京物語があったのです。

【プロフィール】
舞の海

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