「トップファイターからボッコボコ」
武蔵
プロ格闘家になったばかりの頃、武蔵選手は毎日のようにヒドイ目にあっていたというのですが…「プロの練習に参加するようになった頃なんですけど、ヘビー級って日本人は、ほとんどいなかったんですよ。で、ウチの道場で練習してんのが、亡くなったアンディ・フグとかマイク・ベルナルドとか、サム・グレコだったんです。うちの館長は『強い選手と練習しろ』っていう考え方やったんで、受け方もロクに知らないまま、リングに放り込まれて毎日(トップファイター達と)スパーリングですよ。毎日ボッコボッコにされて…。笑いながら向こうはやってるんですよ。(浜田が「それで唇がタラコになったの?」の言葉に)そう、多少ね…ってオイ!いや、でも毎日、口の中も切れてメシも食えなかったですから。でも、何が楽しみかというと、毎日、練習終わった後に(同じ道場の)中迫選手とかとアンディとかマイク・ベルナルドとかの悪口を言うのが楽しみだったんです。毎日言ってましたね。『武器があったら勝てるのに』とか」武器を使わなくては勝てないようなファイターとのスパーリングが、2年連続ファイナリストへと押し上げてくれたのかもしれません。
【プロフィール】
・武蔵
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