ジャンクSPORTS
-ファンタスティックストーリー-

2月1日
「消えない炎」
○村主章枝

国内のトップスケーターが集った全日本フィギュア。
村主は浅田真央を抑えフリープログラムの得点で、トップに立った。

村主章枝、復活の表彰台。
そして今、浅田真央とキムヨナが対決する四大陸フィギュアにむけ、村主もまた、静かな闘志を燃やしている。

日本人現役最年長の村主は、2度目のオリンピックを4位で終えた時、歩む方向を自問自答した。

「トリノのオリンピックでやめることはできたと思う。だけれどもあの状態の中で自分のベストを尽くした試合だと思ったんですけど、全てにマルと思えなかったんですね」

自分にはオリンピックでやり残したことがある。
引退も囁かれる中、それが、彼女の出した答えだった。

しかし、その決意を試すかのように試練が立ちふさがる。
全日本フィギュアの表彰台を2シーズン逃すとケガにも見舞われ苦悩の日々…

「自分の中でハッキリしたもの(目標)はあったんですけど、中々形になってこなかった苦しみはかなりあしまして。
ただ今年になってニコライ(モロゾフコーチ)に変わって色んなこと教わって。出会えただけでも2シーズン辛い思いをしてきてよかったなって」

彼女を救ったのは、現在のコーチ・モロゾフ。
荒川静香を金メダルに導いた男は村主に大舞台で躍動する力を与えてくれた。

高さの増した安定感のあるジャンプ、そして精神面での充実ぶりが演技にも表れ、全日本フィギュア・フリーの得点では、浅田真央を抑え1位となった。

「今回の四大陸選手権の場合は、オリンピックが開催されるバンクーバーでありますし、私にとっては落とせない先がない試合だと思っていますので、今年初めの試合でいいスタートにしたいなと思っています」

1年後に迫ったオリンピックを見据え、村主の闘志はますます燃え上がる。
スケート人生を変えてくれた、最強のパートナーと共に、目標の地 バンクーバーで最高の笑顔を誓う。

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