ジャンクSPORTS
-ファンタスティックストーリー-

12月14日
「夢へのチャレンジ」
○宮里藍

歯がゆい自分と戦い抜き、涙がこぼれた2007年。
そして彼女は2008年を、こう振り返った。
「充実感いっぱいの1年でした」

アメリカで激動の3年を過ごし、ゴルフ人生の中で最も苦しい時期を乗り越えてきた。
そう彼女のアメリカツアーの挑戦は、まだ始まったばかり
戦いはここから。

2006年から本格的に始まった、宮里藍のアメリカツアー挑戦。
彼女は、高鳴る胸の鼓動を感じながら挑んでいた。

「すごく緊張していたのを覚えています。憧れから現実になった瞬間ではあったのでとにかく緊張感でいっぱいで、1試合、1試合がまずは一生懸命だらけだったなと思うんですけど」

憧れの地・アメリカで、彼女は堂々と戦った。
全米女子プロ選手権で3位に入るなど、挑戦一年目にして確かな手ごたえを掴んだ。

しかし翌年、スイングのテンポに狂いが生じ試練の年となった。
度重なる予選落ち、そして人生初となる途中棄権。
故郷の太陽のように眩しい笑顔が似合うはずの彼女が、涙を流す場面もあった。

「ゴルフ人生が終わったんじゃないかって何度も何度も思った…私の人生の中で一番苦しい時期だったと思います」

迷い込んだ迷路を抜け出すため彼女は、新たなチャレンジをした。
今まで父・優さんだけに習っててきたが、今年新たなコーチのもとでスタート。

「今までやったことのない練習を試したりしました。
2分かけて1つのスイングをやってみたりとか太極拳スイングっていってスローモーションのような感じでスイングしていくんですけど」

新たなチャレンジが彼女のゴルフに変化を呼ぶ、取り組んできたスイング改造に成果が。
メジャー大会で優勝を争う、あの強い宮里藍が戻ってきた。
人生最大のスランプは、彼女に何をもたらしたのか?

「その時は自分はこの世で一番不幸だっていう勢いで落ち込んでいたので、でもやっぱりそうではないし。自分を客観的に見れたし、良いことだらけだったんですよ。今、思えば。今後の自分に必要な事ばかりだったので」

暗いトンネルをくぐり抜け、笑顔を取り戻した2008年。
そんな彼女の来年は、一体どんな年になるのだろうか…?

「勝ちたいですね!自分の中ではすごいモチベーションもあがって勝てるんだと期待できる状態になってきたし自分を信じていきたいと思います」

大きな苦難の先には大きな成長があった。
宮里藍は歩み続ける。
彼女が信じる道の先には、光輝く未来があるから。

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