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ジャンクNY通信
ところがその本番ですが…
一日の大半をオリンピック関連の番組で固めているNBCは、各種目の"いいとこ取り"をする為、有力選手の滑走の合間にスキークロス、ボブスレーなどのスピード競技が挿入されてしまうのです。今回はショート、フリーともに浅田選手、キム・ヨナ選手の滑走順が繋がっていた為に事なきを得ましたが、もし離れていたら確実に他競技の映像が挿入されていたものと思われます。
これでは、フィギュア鑑賞の"わびさび"など全くありません。
"大会を通じて流れる会場の空気感"を感じる取る事がフィギュア観戦の醍醐味です。今回で言えばショートを自己ベストの演技を終えて無邪気に喜ぶ浅田選手を涼しい顔でやりすごし、これまた自己ベストの演技であっさり逆転したキム・ヨナ選手の表情は見応えがありました。
またフリーでは、とても逆転不可能なキム・ヨナ選手の完璧な演技を見せられたその時、邪念を振り払うかのごとく耳からイヤホンを外しリンクに向かって行った浅田選手の凛とした表情も然りでした。
さて、その後のハイライト番組やワイドショーでは…
地元のレイチェル・フラット選手、長洲未来選手。半地元でしかも悲劇のサイドストーリーを持つカナダのジョアン・ロシェット選手。そして圧倒的な金メダルだったキム・ヨナ選手の映像は頻繁に取り上げられますが、残念ながら浅田選手の映像を二度と目にする事はありませんでした。
日本人としては悔しいですが、冷静に考えると仕方のないところかもしれませんね。
3月2日
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