ジャンクSPORTS
ジャンクNY通信

アメリカの明暗

オバマ大統領誕生の余韻冷めやらぬアメリカです。

11月4日の歴史的な夜、僕は「ジャンクSPORTS」にも何度もご出演頂いた事のあるNさんがNY入りしていた為、一緒に食事をしておりました。
あと数時間で運命の結末を迎える夜、NYではいつも通りの喧騒と満席状態のレストランで多くの人々がその時を迎えていました。
メディアがオバマ当確を伝え始めた頃、タイムズスクエア界隈に限って言えば私の予想よりもクールにその時を迎えました。
ところが私の友人がハーレムまで様子を見に行ったのですが、日本人の彼までも思わず感激のあまり涙を流したそうな…
どれほど盛り上がっていたかは、フジテレビの中継で安藤優子さんがやはりハーレムから街頭中継を行っており、あの安藤さんが珍しく涙していた映像を見て私も後に知る事となりました。
オバマ候補の勝利宣言に先立って行われたマケイン候補の敗者の弁はまさに"グッドルーザー"と呼ぶに相応しく、数十分後に行われるオバマ候補の歴史的な名演説を引き立たせる結果になりました。

勝者がいて敗者がいる。
そして"ノーサイド"の後、お互いの検討を称えあう。
素晴らしいスポーツの名勝負を見終わった後のような充実感が今回の大統領選にはありました。

「CHANGE」を標榜したオバマ候補にその後も私の周囲のアメリカ人も概ね好意的な状態が続いています。
しかし、これは裏を返せば今のアメリカの状況を雄弁に物語っている事になります。
金融危機、それに伴う不動産の大暴落(但し、マンハッタン以外のというクレジットが付きますが…)、自動車産業の壊滅的状況を顧みれば、この先のアメリカがどのような行く末をたどるのか、悲観的な予想も少なくありません。

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(C)フジテレビジョン