ｼﾞｬﾝｸSPORTS
ｼﾞｬﾝｸOB通信
ﾄｯﾌﾟｱｽﾘｰﾄと用具･ﾏｼﾝの開発は表裏一体で発展を遂げ､記録の更新には欠かせない関係というのが近代ｽﾎﾟｰﾂの常識です｡
判りやすいｼﾞｬﾝﾙがｺﾞﾙﾌ界｡
ﾎﾞｰﾙとｸﾗﾌﾞの急速な進歩が圧倒的な飛距離となってｺｰｽの攻略法を根本的に変えてしまい､ｺﾞﾙﾌのﾙｰﾙを統括する英･R&Aがあわてて用具の進歩に規制を加えた､というのは良く知られた話です｡それでもﾒｰｶｰ各社は規制の範囲内で飛んで､曲がらないｸﾗﾌﾞの開発にしのぎを削り､ｺﾞﾙﾌｧｰは用具に見合った技術の習得に励み､今日に至る訳です｡
また､F1の様に技術開発そのものがそのｽﾎﾟｰﾂの"主たる要素"というｼﾞｬﾝﾙまで存在します｡
F1解説者の川井一仁さんはﾄｯﾌﾟﾁｰﾑがそのﾚｰｽで何週目に最初のﾋﾟｯﾄｲﾝをするかをかなり正確に予想します｡ﾁｰﾑ関係者以外ｵﾌﾚｺであるはずの情報を何故､川井さんが言い当てるのかご本人に聞いてみた事があるのですが､約30分かけて懇切丁寧にﾚｸﾁｬｰして下さいました｡この場でうまく説明できる自信がないのですが､簡潔に言うと予選のﾀｲﾑからそのﾁｰﾑがどの程度ｶﾞｿﾘﾝを積んだ状態で本戦に臨むかがわかり､燃費から逆算して走りきれる週回数を予想する､という手法でした｡
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