ジャンクSPORTS
制作部長室

さて、今回はこの週末行われた東京6大学野球"伝統の早慶戦"のお話です。
紀香結婚の経済効果が120億円なら、斎藤佑樹投手が早稲田大学に入学したことによる東京6大学リーグの経済効果はいかほどか?
驚くべき事に昨日・一昨日神宮球場に集まった観客は合計7万人に上るそうです。見た目でも特に斎藤投手の登板した日曜日は超満員、立錐の余地もありませんでした。
中継の視聴率も9.9%とこの時間のプロ野球中継の平均視聴率を軽く上回り、早慶戦としては何十年かぶりの高視聴率でした。
今を遡る事・四半世紀前、私が慶応義塾の学生だった頃も"伝統の早慶戦"ともなれば、仲間内で連れ立って前夜から神宮外苑に泊り込み夜を徹して飲み明かし試合を迎えるころにはヘロヘロになっている輩を多数見かけたものです。
しかし、今回ばかりは現役の学生のみならずOB,OGも多数神宮球場に駆けつけたようです。

中継したNHK教育テレビに慶応義塾大学 野球部 1888年(明治21年)創部というテロップを見つけました。
この瞬間、感慨深い想いを感じたのは私だけではないと思います。
対する早稲田大学野球部も1901年創部だそうですから"伝統の早慶戦"はゆうに一世紀以上の歴史を誇ります。
これではどんなプロスポーツも決して太刀打ちできない"重み"があるのも理解できますね。

聞けば"ハンカチ王子"こと斎藤佑樹投手は中学生の頃から"伝統の早慶戦"で投げる事を目標としていたそうです。
東京6大学関係者なら、泣いて喜ぶ話ではないですか!
ライバル校に突如出現したスーパースターは、慶應の学生にとってもおそらく幸福をもたらす事になるでしょう。
だって、卒業してから何年も何年も「俺たちの時代の早慶戦には早稲田に斉藤がいてな…」と語れる、鮮烈なスポーツ観戦体験をする事になる訳ですから。

"ジャンル活性化・王子"万歳!

6月4日

[前へ]

もどる
0.ジャンクSPORTSTOP

(C)フジテレビジョン