ジャンクSPORTS
制作部長室
私はバルセロナには2年ぶりに訪れましたが、地元フェルナンド・アロンソ選手がその年から2年連続でドライバーズチャンピオンに輝いているため、ここスペインでのF1人気は、なにしろ大変なことになっています。
解説の川井さんから伺いましたが、今回の3日間で34万人の動員はもともとF1人気の高いヨーロッパでも最高レベルだそうです。
それを実感したのがサーキットへの"出勤"です。
毎年通い続けるスタッフが綿密にシミュレーションを重ねた上で、ホテルの出発時間を決定しますが、今回は完全なる見込み違い。
何しろ想像をはるかに上回る渋滞ですいていれば30分で到着するサーキットに3時間半もかかって到着した車がありました!
その車にはなんと近藤真彦さん、川井一仁さん、塩原アナらの中継コメンタリー陣が乗っていたのです。
彼らは憔悴しきった状態でサーキットに到着しました。
それを高笑いで迎えたのが浜田さん。
というのも、浜田さんを乗せた我々の車は何しろせっかちなものでドライバーに細かく車線の変更を指示します。結果的に高速の出口渋滞を嫌って追い越し車線にこだわり続け、そのまま目的の出口をスルーして次の出口に向かうというギャンブルが大成功。
コメンタリー車より一時間半も後に出たのに先に到着するという事になってしまったからです。
そう、もう朝から"何かは起きていた!"のです。
今回、浜田さんが決勝のスタートをスーパーアグリのピットで迎えるという演出もピタリとはまりました。これは亜久里さんを初め、関係者のご好意により実現したものですが中継の手法としては史上初の極めて貴重なもの。プロ野球で言えば試合中ベンチにリポーターを同席させてもらうようなものです。その貴重な機会に最高の結果を引いてくる訳ですから、HAMADAはもう笑いがとまりません。
チームスタッフの歓喜の瞬間を浜田さんが亜久里さんと共有出来たのは、まさに奇跡に近い出来事だったのでした。
さて、実はその晩には続きがあります。
運よくサッカーのリーガ・エスパニョーラのFCバルセロナが地元、カンプ・ノウスタジアムで公式戦を開催していたのです。
生・ロウナウジーニョです!
その話はまた、次の機会に…。
5月14日
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