ジャンクSPORTS
制作部長室

実は今年のK-1は構造改革元年ともいうべき年だったのです。
今回のイベントが成功したのも、ただの偶然では無かったのです。

まず一般論ですが、格闘技に限らずスポーツの世界は"格"がものを言います。
そこでまず問われるのは単純に"強いか、弱いか"
ほとんどのスポーツがこの序列を争う事を興行の軸に据えています。
K-1も無差別級のトーナメントである「K-1 グランプリ」を唯一絶対の尺度として、過去14年間開催されてきました。
優勝するには一日で3回勝利を収めなければならない過酷なトーナメントは、世界最強を標榜するに相応しく世界的にみても格闘技界で最も権威のある大会です。
過去の偉大なチャンピオン達はそれなりの報酬と名誉を手に入れました。
一方でジェロム・レ・バンナのようなタイプの選手はトーナメントを勝ち抜くスタミナには欠ける為、過去のトーナメントではどちらかというと引き立て役に回ってしまいました。
本人のモチベーションも優勝を目指すよりは"目の前の相手をぶっ倒す"事にある様です。
彼がファンから支持されるのもそんな面白い試合を常に行ってきたからなのです。

そこで問われるのが"強さの種類"です。
トーナメントには向かないけれどワンマッチなら可能性がある選手を生かす仕組みが必要でした。
尚且つ、体格差をある程度排除し競技性の高い技術の攻防にファンの目を向けさせる事が今のK-1には重要だったのです。
そこでK-1は今年からグランプリ以外に100kg超級のスーパーヘビー級と100kg以下のヘビー級のベルトを新設しました。
サッカーにカップ戦とリーグ戦があってそれぞれ強さを競うイメージに近いと思います。

今回、イベントが最高に盛り上がったのはこうした「K-1」改革が選手のモチベーションに火をつけた面が大きかったと思います。
選手達が期待以上の働きをしてくれた事に感謝しています。

ところで、「ニューヒーロー」の澤屋敷純一選手ですが、昨日収録の「ジャンクSPORTS」に早速登場致しました!
独特のおっとりとしたキャラですが、意外に浜田さんとの相性はいいと思います。
近日放送、是非お楽しみに!

3月7日

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