ｼﾞｬﾝｸSPORTS
制作部長室
私が｢ｼﾞｬﾝｸSPORTS｣に長く携わっていて､今まで最も気を遣ってきた事の一つに"ｷｬｽﾃｨﾝｸﾞのﾊﾞﾗﾝｽ"があります｡｢ｼﾞｬﾝｸSPORTS｣は､男性と女性､現役とOB･OG､ﾌﾟﾛとｱﾏﾁｭｱ､ﾒｼﾞｬｰｽﾎﾟｰﾂとﾏｲﾅｰｽﾎﾟｰﾂ等々､あらゆるﾊﾞﾗﾝｽを考慮したうえで御出演頂いているｱｽﾘｰﾄの方々によって､あの独特の雰囲気を醸し出す事に成功しています｡
ところが､この｢ｼﾞｬﾝｸSPORTS｣独自の番組形態こそ番組の最大の強みであり､かつｳｨｰｸﾎﾟｲﾝﾄにもなり得るのです｡
ｽﾎﾟｰﾂ界に限らず一般的にﾃﾚﾋﾞ界は､"並び"に神経を遣う世界です｡簡単に言うと｢共演者がいる場合それは誰で､自分との扱いの差はどのようになっているのか｣という事です｡
どんな出演者も自分より格上との競演を好みますが､格下との競演は敬遠したがる傾向があります｡というのも､格上と同列に扱われることによって自分自身のﾗﾝｸｱｯﾌﾟを印象付ける事が出来ますし､その逆はｲﾒｰｼﾞﾀﾞｳﾝに直結する危険性を孕んでいるからです｡従ってﾏﾈｰｼﾞﾒﾝﾄがしっかりしているｱｽﾘｰﾄや､ｾﾙﾌﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｽに長けたｱｽﾘｰﾄほど､そこには敏感に反応します｡
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