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今回の事件
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あくる朝、金田一は、橘から意外な情報を得る。ホテルから姿を消した九鬼という老人が、衣笠智仁殿下の別荘に向かったことがタクシー運転手の証言で明らかになったというのだ。金田一は、この事件に隠された謎を探るために、欣造から事情を聞く。すると欣造は、19年前に起きた出来事を話し始めた。当時、帝国大学の学生だった欣造は、友人の日下部(萬雅之)とともに月琴島を訪れていた。その島に、源頼朝の末裔である大道寺家があると知り、夏休みを利用してそこを訪ねたのだ。そこで日下部は、大道寺家のひとり娘・琴絵(栗山・二役)に出会い、恋に落ちた。ところがそれから数ヵ月後、日下部は、琴絵が自分の子どもを身ごもったことを知り、ひとりで島に渡るが、不慮の事故で亡くなってしまう。欣造は、生まれてくる子どもを私生児にしないためにという名目で、日下部に代わって大道寺家に婿養子に入ったものの、琴絵の希望もあって、彼女とは別居生活を続けていた。が、その琴絵も、日下部の子・智子を生むと、彼女が5つの時に他界していた。そのとき琴絵は、智子が18歳になったら東京にいる欣造の下で暮らし、同じ頼朝の末裔である遊佐、駒井、九十九の三家の何れかの子息と結婚させること、という遺言を残したのだという。欣造の話を聞いた金田一は、もし智子の結婚を望まない人間がいるとしたら、駒井、九十九にも危害が及ぶ連続殺人の可能性がある、と指摘するが…。

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