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プレミアムステージ特別企画
犬神家の一族

■ストーリー■

昭和23年冬、信州の大財閥の当主・犬神佐兵衛がその命を閉じた事に端を発し、この世にも奇怪な事件は幕を上げる。

その莫大さゆえ一族のみならず世間の関心事だった遺産相続、佐兵衛が生前書き残した遺言状にすべてを委ねられたのだが、その発表は長女・松子のひとり息子・佐清の復員を待ち、遺族全員がそろったところで執り行うこととされた。

そして佐兵衛の死から8ヶ月、ようやくのこと佐清の復員の知らせが届く。と時を同じくして金田一耕助もまた犬神家の顧問弁護士の若林に依頼される形で、信州に赴くことになる。若林は遺言状の中身が発表されることにより恐ろしい事件が起こることを予期し、金田一を呼び寄せたのだった。たしかに最近では、犬神家に引き取られた佐兵衛の恩人の孫・珠世が命を狙われる事件も頻発していた。

復員した佐清は、以前の美しい顔立ちを失い、見るも無残な姿に成り果てていた。戦地での爆撃により、顔が焼けただれ、それを隠すように白い不気味なマスクを被っていた。その場に居合わせた一族の者は皆、その姿に息をのむしかなかった。しかし、何はともあれ、これで遺言状発表の条件がすべてそろったのだ。

果たして、その遺言状は奇怪そのものであった。まさしく遺族で血を血で洗う争いに駆り立てるかのごとく仕組まれた内容だったのだ。

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