浅見光彦ｼﾘｰｽﾞ21
熊本･菊池伝説
殺人事件
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光彦が分家筆頭の義友やその息子の清文に､一族が由紀と稜一の結婚に反対する理由を尋ねると｢菊池姓を名乗り､秩父事件を起こして一族の名を汚した高橋貫平の子孫だ｣という｡
市民広場で､光彦が考え事をしながら歩いていると､由紀の姿を偶然見つけた｡人ごみを縫って､由紀を追いかける光彦｡菊池神社の参道口で､由紀は稜一と会おうとしていたのだった｡光彦を見つけた稜一は､｢つけられている｣と由紀に向かって叫ぶ｡由紀は｢逃げて｣と稜一に叫び､光彦にしがみつく｡由紀は光彦に｢私を見なかったことにしてください｡浅見さんへの連絡は必ずします｣と懇願する｡
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