DNA VII

第三章 短い命を刻むアシュリー〜最後の祈り〜

2003年の第1回放送時より取材を続けてきた「短い命を刻むアシュリー」。
アシュリーはプロジェリアという遺伝子異常による病で、通常の10倍近い速度で年老いてしまう。平均寿命は13歳。
そんな中17歳の誕生日を迎えたアシュリー。
母・ロリーからはスペシャルな贈り物が…。祖母はネイルサロンに連れていってくれた。
だがその一方、胸焼けは以前より増してひどくなり、アシュリーの心臓は限界に達していた…。

身体の痛みに耐えながらペットショップで働くその姿。いつも私たちに勇気と希望を与えてくれたアシュリー。
そんな彼女の最後の望みは高校を卒業し、母・ロリーを喜ばせることだった。
母と二人で選んだ卒業パーティー用のドレス。店で何着も試着した。ロリーと二人、迷いながら、笑いながら…。
だが結局、その願いを成就させることなく2009年4月21日、アシュリーは母・ロリーに看取られ他界した…。
18歳になる1か月前のことである。

どんな時も前向きに、決して希望を失わなかったアシュリー。
カナダの小さな町に生まれ、800万人に1人という運命を背負い、懸命に今を生きてきたアシュリー最後の姿、そして祈りの先に見えてくる愛と絆…。
幸せとは、生きるとは何か…。

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