世界がもし
100人の村だったら

チョコレートがどんな食べ物かも知らずカカオ農園で働く兄弟
■アペティーくん11歳・コフィーくん6歳(ガーナ)

日本人にも根強い人気の嗜好品、チョコレート。
そのチョコレートの原料となるカカオを収穫する人々の中に子どもたちの姿があった。ガーナの首都アクラから車でおよそ5時間の村に住むアペティーくん(11歳)とコフィー(6歳)の兄弟。
彼らは田舎から叔父さんを頼って、カカオ農園に出稼ぎに来ている。

彼らの1日は日の出とともに始まる。
家から歩いて20分のところにある水汲み場から、水を運んでくる。
水汲みは家の瓶をいっぱいにするまで続けられ、だいたい3往復くらいしなくてはならない。
その後、35度を超える気温の中、カカオの収穫が始まる。
子どもだからといって、甘えは許されない。
少しでも仕事に身が入っていないようなら、罰を与えられる。

アペティーとコフィーはある時、市場への買い物を言い渡された。
その道すがら目にしたのは、学校の校庭で楽しそうにしている同年齢の子ども達の姿だった。

兄のアペティーは以前、少しだけ学校に通っていたことがある。
学校に一度も通ったことのない弟を不憫に思い、そこで習ったことを教えようとする兄。
そんな兄の宝物は、ボロボロになり、インクも出づらくなった1本のボールペンだった。

日本が輸入するカカオの約7割がガーナ産と言われている。
兄:アペティーがある質問を投げかけてきた。
「チョコレートってどんな食べ物なの?」

劣悪な環境の中、朝から晩まで働く兄弟の姿を追います。

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