世界がもし
100人の村だったら

女優 桜井幸子が心を震わせて泣いた
エイズウィルスに侵され 路上に生きる
■スラワくん9歳(ウクライナ)

-25℃、ウクライナの街キエフ。
この街で暮らしているスラワ、9歳。
彼の父親は麻薬中毒。
スラワはそんな父親からの暴力に耐え切れず、6歳の時に路上へと飛び出した。

しかし、その時すでに彼はエイズウィルスに侵されていた。
麻薬中毒である父親が注射針を通して感染し、その父親からの感染だった。 エイズウィルスによって免疫力が弱まっているスラワにとって、最も大切なものは、十分な栄養と休息。
しかし路上での生活は厳しく、満足な食事はもちろんのこと、警察から逃げ回っているために、夜、落ち着いて眠ることもできない。
警察に捕まると施設へ送られ、最後には家に帰されてしまう。
その後、家で待っているのは…父親の暴力に耐え続ける日々のみ。

そんなスラワに、女優:桜井幸子が出会った。
桜井は厳しい生活の中でも、桜井のことを心配してくれるスラワの姿に心を打たれ、言葉をなくした。

近年はエイズに対する薬の開発もすすみ、ある程度、薬の力で発症を抑えることも可能となった。
しかし、今のスラワには継続的にその薬を飲み続けることはできない。
取材中、咳き込み始めたスラワ。
見かねた現地スタッフが病院へ行くよう説得した。
しかし病院へ行くと、その後施設に送られ、家に連れ戻されてしまうため、スラワは激しく抵抗した。
そして次の日…
スラワの姿が消えた。
桜井は必死になってスラワを探したが…。

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