古畑任三郎
フ ァ イ ナ ル

□インタビュー
向島役 小林隆

Q.特に印象に残っているエピソードは?

まず初対面が、確か古手川祐子さんの回だったと思うんです。それもロケで…。12月の終わりごろだったと思います。お巡りさんの格好をして、コートを着て、エレベーターホールかどこかで風を避けていたら、田村さんが黒いコートに両手を突っ込んでいらしたんで、「お早うございます!」って挨拶したら、「…おはよ」って。そこから始まってますからね。あれで、向島の役作りが決まったと思います。古畑さんが大好き、っていう(笑)。もうそれだけですよ。田村さんが現場に入っていらっしゃると、現場の空気がピーンと張り詰めるんですよね。田村さんがいらっしゃらない現場は、スタッフも大分緩いですよ(笑)。「こんなに違うの?」みたいな(笑)。ごく初期のころですけど、何とか田村さんとお話したいな、と思って、セリフとちったりすると、「いま、セリフをとちってしまってすいませんでした」っていちいち言いに行ったりしてました(笑)。劇団にお酒をいただいたときも「よし!これをきっかけに」と思って、「お酒、ありがとうございました」って言いに行ったり(笑)。田村さんは「…いえ」とかしかおっしゃらないんですけど、「よし、これでまた話せだぞ」ってね(笑)。で、今回の顔合わせのときは「間が悪い」って言われて…。間が悪い、って言われた役者は僕だけでしょうね(笑)。これもいい思い出にします(笑)。

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