古畑任三郎
フ ァ イ ナ ル

□インタビュー
石原隆が語る 古畑任三郎ファイナル

Q.しつこいようですが、作り手としては、まだまだやりたいことがあったのでは?

もちろん、思いはあります。ホントに好きなんですよね、このシリーズって。僕が子どものころ、日本のテレビドラマも見ていましたけど、当時、アメリカのテレビシリーズも各局ゴールデンに編成されていたんですよね。そういう中でも、弁護士ものとか刑事ものが好きだったんですよ。で、日本のドラマを見ると、どうも何かがカッコ悪いんですよね。僕が西洋かぶれっていうのもあったんですけど…。この会社に入って、いろいろなドラマを担当しましたけど、何て言えばいいのかなぁ…当たり前なんですけど、東洋っぽいんですよね(笑)。でも、これを作ったときに、何かちょっと東洋っぽくない感じがしたんですよ。そういうシリーズはいいですよね。テレビって、それとは間逆というか、いまの日本とかその時代とかと無関係ではいられないメディアだし、「古畑」でさえ無関係ではいられないと思うんですけど、そんな中でも、「古畑」は割と時代を映していないというか、ある意味、普遍性のある御伽噺というか…。そういうテレビドラマって少ないと思うんですよね。それを、こういう形で出来て、しかもこんなに長く続いて、みなさんに支持していただけたのは、ホントに嬉しいです。でも、さっきも言った通り、田村さんと三谷さんありきの企画なので、おふたりが「やる!」と言わない限り、僕らが「やれ!」と言っても、やれるものではないということだけは間違いないですね。

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