古畑任三郎
フ ァ イ ナ ル

□インタビュー
石原隆が語る 古畑任三郎ファイナル

Q.今回の3本は、それを意識したキャスティング、ということでしょうか?

もちろん、キャスティングというのは非常に重要です。ただ、一番気にしたのは、「『古畑任三郎』の最後というのはどういうものなんだろう?」ということですね。例えば、古畑が死ぬ、じゃないですけど、連ドラには最終回らしい最終回の作りってあるじゃないですか。最初は、そういうことも考えていたんですけど、「刑事コロンボ」がそうであるように、「古畑」というシリーズは、レギュラーでやってたころから、意図的に時系列をグシャグシャにして楽しんでいたりとか…言ってる意味、わかりますか?順番になってないんですよね、古畑時間と、放送順が。それはワザとそうしてたんですけど、結果として、シリーズの2話目と8話目を入れ替えても全然成立する、というような、通常の連続ドラマの裏をかくような構成をとってきたものですから、ここへきて最後に、いわゆる連続ドラマの最終回みたいな終わり方は「古畑」らしくないな、と。結果、古畑任三郎は死なないですけど(笑)、「何か最終回っぽいものをさりげなくやりたい」「ファイナルと言っているので、そこにふさわしい役者さん・女優さんをキャスティングしたい」ということは当然考えていました。もうひとつ言うと、古畑任三郎というのは、その時々の、人気のある、あるいは話題性のある大物をゲストとしてお招きしてきたので、そういう意味でも、今回のファイナルに関しては、最後を飾ってくれるのが松嶋菜々子さんということで…。何か、「徹子の部屋」みたいな感じがあるんですね(笑)。「古畑の部屋」じゃないですけど、お客さまをお迎えして、トークではなくて、ふたりで芝居合戦をして…という。そういう意味では、最後が松嶋菜々子さんでよかったな、と思っています。

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