古畑任三郎
フ ァ イ ナ ル

□インタビュー
イチロー選手役 イチロー

Q.野球場のシーンで、田村さんとイチローさんが同じ画に映っている、というだけで凄いと思いました。

実は、このお話をいただいてから、試合で守っているときなんですけど、僕は外野手なので、球が飛んでこないことも多少…というか結構たくさんあるので(笑)、グラブで口を隠しながら「古畑さん」って言ってみたりしていたんです(笑)。まだ台本も上がってない段階で、内容もわからない状況だったんですけど、「古畑さん!」ってこっそり練習していました(笑)。僕は、毎年、野球のパフォーマンスをする中で、個人の目標っていうのがいくつかあるんです。それが打つことでは最低でも一番打者として打率3割、ヒット200本、30盗塁、100得点というのが、具体的に挙げられる目標なんです。必ずクリアしたい数字。で、ゴールドグラブというのがそれに加わるんですけど、これを僕は、4年間過去に続けてきていて、ことしが5年目だったんですね。ことしそれをクリアした時に、「よかった!」って思ったんですけど、その「よかった」って思った括りのひとつに、「これで『古畑』に何とか出られる」っていうのもあったんです(笑)。これがひとつでも欠けてしまうと、当然ファンの目というものがありますから、「イチロー、何やってんだ。ドラマなんかに出て…」って絶対なるわけじゃないですか。そのために、絶対に必要な数字だったんです(笑)。ことしは、残りの2試合3試合の時点で、打率が一番危なかったんですよ。.298とか、そのあたりだったんですよね。で、あと2試合、というところで3本ヒットを打って、次の日にヒットが出なくても3割は確定、というシーズンだったんですよ。あの瞬間は、ホントにホッとしましたよ。もうひとつ、前半戦終了時点でオールスターに出場すること、という条件もあったんですけど、それを全部クリアすれば、何とかドラマに出ても許してもらえるじゃないですけど、一応、権利を得られるのかな、っていう風に過ごしたシーズンでもあったんですよね(笑)。なかなか、いい刺激を貰いました。

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