[集中豪雨に注意!]
6月19日、沖縄が梅雨明けしました。平年より4日早いということです。で、本州の梅雨明けは いつなのかというと、まだあと1カ月ぐらいあるんです。7月中旬か下旬まで続くんですね。
そして沖縄が梅雨明けすると、梅雨前線は本州付近に停滞するようになって たびたび大雨にみまわれる。梅雨末期の集中豪雨です。
「集中豪雨」という言葉は、元々気象用語ではなく マスコミによって作られた言葉と言われています。そして これからの時期の言葉なんです。集中豪雨とは、狭い範囲の同じ場所で、激しい雨が長時間降り続くため、災害が起こるというものです。
どういう事なのか?
雨雲自体は、西から東に移動するのですが、雨雲がある場所に来ると急に活発になって、その場所を通り越えると弱まってしまい、そのある場所だけは、通過する雲がいつも活発であるため、大雨になります。
テレビの天気予報で「南から暖かく湿って空気」というキーワードが出てきたら、このパターンです。この「暖かく湿って空気」が雨雲のエネルギー源で、梅雨前線の近くで活発な雨雲を作り出します。
この梅雨の時期は、暖かく湿った空気が、1カ所に集中して流れ込むので、集中豪雨が起こるのです。
地形的な特徴もあって、山あいの場所や山の南側で起こることが多いです。
特に夜中の集中豪雨は、防災機関の情報伝達があまり良くないということもあって、災害になるケースが多いですから 山あいや傾斜地に住んでいられる方は、これから梅雨明けまで、深夜に激しい雨が降り出したら 気象情報に注意してください。
(三井良浩)
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