2002年12月20日
よく、天気予報で使用されていますレーダーアメダスやドップラーレーダー、アメダス合成図の仕組みはどうなっているのでしょうか。それに、関東合成レーダーなどいろいろな名前がついていますが基本的に仕組みは同じなのでしょうか、それともレーダーの設置場所や各部署の担当が違うのでしょうか。三井さん教えて下さい。
(男性 学生)
三井さんに回答をいただきました。
【気象レーダー】
全国20ケ所余りに設置され、「雨量強度」を観測。
【アメダス】
雨量計や温度計などが全国1300ケ所に設置され「一時間に降った雨量」等を観測。
【レーダーアメダス】
気象レーダーとアメダスの良い所取りをして、コンピューターで解析したもの。気象レーダーは、一瞬の雨の強さは分かるが、1時間でどれくらい降ったか分からない。
但し、1kmごとのデータが得られる。
一方、アメダスは、1時間に降った実測が分かるが、数10分以上前の状態をとらえたもので、「今」(リアルタイムの数値)ではない。又は、17kmに1ケ所しかないレーダーのように間がない。
この両方の長所と短所を調整したのがレーダーアメダス。
【ドップラーレーダー】
電波のドップラー効果を利用したレーダーで、アメリカでは、一般的ですが、日本では、米軍と、羽田、成田、関空などの大きな空港にしかない。雲粒の動きがとらえられるので、竜巻きの観測に有効。
【関東合成レーダー】
関東とそのまわりの地域(東京、福島、新潟、長野、静岡、仙台、福井、名古屋など)にある、いくつかのレーダーを合成して、地形等による影響を少なくしたもの。
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