全開ガール
インタビュー
★08★
モーリス佐古田役
佐藤二朗さん
Q.モーリス佐古田は、名前といい存在といいかなりインパクトのある役ですね。
最初、衣裳合わせのときに若松(央樹)プロデューサーに「モーリス佐古田って何者なんですか?」って聞いたんです。そうしたら一言、「さぁ…」と返されました。つまり、プロデューサーさえ把握していないという(笑)。でも当初はルー大柴さんのように、すべてを和製英語で話すキャラクターだったんです。でも、結局、蘊蓄(うんちく)を語るというキャラに落ち着いて。そこから状況は変わっていませんので、正直、僕も彼が何者なのかわかっていません。ただ、あそこの法律事務所にいるわけですから、すごく優秀な弁護士であるのは間違いないですよね。まだそれを連想させるシーンはないですけど(笑)。
Q.事務所の会議にもしっかり出席しています。
そうなんです。ああいうシーンだと桜川先生(薬師丸ひろ子)や、新堂先生(平山浩行)が英語でバーッとしゃべったりしますけど、そういうところへの参加は勘弁してほしいですね(笑)。モーリスっていう名前なのに、英語がつたなかったら情けないですからね。
Q.そんなモーリス役を演じる上でのご苦労はありますか?
モーリスの蘊蓄の部分は台本には入っていないことが多く、収録の前に紙に書かれたものを渡されるんです。結構、長いセリフだったりすると覚えるのが大変といえば大変で。
しかも基本は、若葉(新垣結衣)やほかの人の後ろでぶつぶつ言っているだけなので、実際、全部が使われないこともありますし…。まあそれは、全然構わないんですが(笑)。
Q.撮影現場ではいかがですか?
気付けば僕は、出演者の中で年齢が上から3番目なんです。なので、若い方たちと共演できるのはやっぱりすごく楽しいですね。そうそう共演といえば、何と言っても薬師丸ひろ子さんとご一緒できるのを心待ちにしていました。僕らの世代からしたら、薬師丸さんと言えば、憧れのスーパーアイドルですからね。それを衣装合わせのときから言っていたんですけど、同じ現場にいながら、絡みがまったくないという…。出来れば今後、薬師丸さんとセリフを交わしてみたいなぁ。桜川先生に「ちょっとあなた、何やっているの?」とかって、あの口調で怒られてみたいです(笑)。
Q.今後、モーリスの活躍も見てみたい気がします。
僕も、弁護士としてバリバリと手腕を発揮するシーンがあればいいなとは思いますけど、ないでしょう、たぶん(笑)。モーリスは、メインのストーリーとは関係ないところにいるので、これからストーリーに絡めたらそれもうれしいですけど、まったく絡まないというのもそれはそれで楽しいんです。ただ、与えられたものをやりたいと思います。
Q.そんな佐藤さんの最近の"全開エピソード"を教えてください。
タイトルにちなんで、"全開エピソード"ね。うーん、難しいなぁ。特にないんですけど「僕はすべてにおいて全力投球でやっております」って感じかな。
Q.では、最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
最近は、「そんなに無理しなくていいよ」という「頑張らなくていい流行り」の風潮があるじゃないですか。でも、そうは言っても、生きて行くうえで頑張らなきゃいけない局面は多いわけで。そんなご時世に、『全開ガール』のような作品はすごくいいんじゃないか、と1話を読んだときに思いました。ですから、視聴者の方にも、不器用故に奮闘している若葉の全開ぶりを最後まで見ていただきたいですね。僕も、最後まで一生懸命やりますので応援してください。おっ、いいこと言った! 最後にいいこと言ったね!(レコーダーに)ちゃんと拾ってくれた、今のとこ? ここ、絶対使ってね!
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