全開ガール
インタビュー
★05★
九条実夏役
青山倫子さん
Q.制作発表では、「若葉(新垣結衣)をいじめるのを楽しみたい」と話されていましたが、ここまで演じられての印象はいかがですか?
すごく楽しいです(笑)。実夏は弁護士で仕事もできるという設定ですが、ただ、それだけでは面白くないと思っていましたので、こうやって若葉に対して嫉妬心を含めて表現できるのが楽しいですし、やりがいも感じています。若葉への嫉妬心は、響一(平山浩行)にからんだ恋愛上のことと、若葉の若さや勢い、そして自分よりも仕事の能力が高いってことに対する嫉妬心があると思うんです。その「女性ならでは」の感じが表現できたらいいなと思いながら演じさせていただいています。
Q.そんな実夏の態度に、若葉も負けていないように見えます。
そうなんです。最近は、実夏が言う嫌味に対して若葉も嫌みで返してきますから(笑)。それがすごくキツい感じに聞こえることがあって、「これ、逆に私がいじめられてる?」って思うことも。若葉は実夏よりも上手(うわて)なので、実夏は悔しいと思いながらも何も言えず、怒ってその場を立ち去ったりしています。
Q.実夏は若葉が響一と接近しているのも面白くないようですね。響一に対しては、恋愛感情があるのでしょうか?
実は、明確な設定はないようなんです。スタッフさんにうかがっても、みなさんの答えがバラバラだったりしますので(笑)。私の解釈としては、もともと憧れの存在だった響一と一度だけ大人の関係になったのに、響一にその気がなくて、そこから恋人に発展することはなかったのかなって。でも、今も同じ会社で働いているってことは、実夏からしてもドロドロになるほど響一への執着はなかったってことで…。とはいえ、突然、若葉という人が現れ、響一が取られてしまうかもという状況を目の当たりにして、どんどん嫉妬心が芽生えてきたんじゃないか、と想像しています。
Q.そんな実夏を演じる上で、心がけていることはありますか?
台本上は「怒っている」とだけ書かれていたとしても、何に対して怒っているのか、自分のなかで明確にすることは心がけています。そして、その怒りも誰かにストレートにぶつけるのか、自分で我慢した上でぶつけるのか、そういう差もつけたいと思っています。
Q.今のところ、怒りは若葉へのものが多いようですね。
恋愛の嫉妬からくる怒りでは、まだ少し冷静になれると思うんですけど、仕事に関しては自分でも自信があったはずなので、「なんでこんな1年目のコに私が負けるの?」という気持ちが隠せずに出ちゃっているという感じですね。それが出ちゃう自分に対しても、「何やってるんだろ?」という思いもあると思います。
Q.敏腕弁護士役を演じる上で、意識されていることはありますか?
立ち振る舞いやしゃべるテンポは重要だと思っています。弁護士事務所のシーンは、テンポもセリフもすごく速いんですが、あそこにいる人たちにとっては、あのテンポが普通のことですし、弁護士用語も使い慣れているはずですので、そう見えるよう心がけています。ただ、今回、薬師丸(ひろ子)さんとご一緒させていただけていることがすごく大きくて。私は、もう、薬師丸さんに付いていっているだけです。
Q.確かに薬師丸さんは、演じている桜川昇子そのものに見えますね。
本当に、桜川先生として、存在している感じなんですよね。シーンが終わっても、事務所の部屋に戻って仕事しているのかなとか、その先まで想像できるんです。自宅でどんな風に過ごしているのか、どんなテレビ番組を見るのか、とか想像できるというのは、きちんと役として存在しているからこそなんだと思います。そんな薬師丸さんのお芝居を生で見られるということが、私の今一番の楽しみです。そばで拝見していて、鳥肌が立つこともあります。
Q.そろそろ撮影も中盤を過ぎましたが、今後の展開に関するご希望や予想を教えていただけますか?
実夏自身のことで言うなら、もう少し成長していってほしいし、その姿が見せられる場所があればいいなって思います。今は、感情のまま素直に怒っていますけど、それを自分のなかで消化し乗り越えて、相手と接することができる大人の女性に変わっていければいいですね。それと、今後、草太さん(錦戸亮)をはじめとしたイクメンのみなさんと出会うことで、どんなふうに影響されていくのかも楽しみですね。
Q.タイトルにちなんで青山さんの"全開"エピソードをお聞かせください。
この間、夕方から仕事だったのを、朝起きた瞬間、なぜか翌日の「全開ガール」の収録と勘違いしてしまいまして。それで大慌てで支度をして、駅まで必死に走って行き携帯を見たところで日付の勘違いに気づき、そのまま自宅に戻ったという(笑)。あのときは、かなり"全開"でしたね(笑)。あとは、5年ほど前から続けている日舞です。行けるときは週に3回ほど教室に通っていますし、今も、撮影で長めの中空きがあると、そこで行ったりしています。
Q.中空きで行くというのは、スゴいですね!
みなさんから「一番有意義に中空きを過ごしている」と言っていただいています(笑)。昔は、そういう切り替えが下手でしたが、最近は、わりとうまく切り替えられるようになりました。
Q.日舞での目標はありますか?
いつか、教室での発表会に出ることです。発表会に出るには、一曲すべて覚えたあとで、さらに磨きあげないといけないので、まだまだ練習しないと。日舞は、すごく奥が深いですし、優雅に見えて、汗をびっしょりかくほどハードなところも好きですね。
Q.最後になりますが、視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。
なんといっても、若葉の成長と草太との関係、そしてふたりがどう変わっていくのか、に注目していただきたいです。また、今まで出会うことのなかった弁護士チームとイクメンチームが出会ったことで起こる、予想外のストーリーにも期待していただけたらうれしいです。「全開ガール」は、肩の力を抜いて見られる作品だと思いますので、週の初めに見て楽しい気分になり、その週を乗り切れるパワーをつけていただきたいと思います。
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