全開ガール
インタビュー

04
汐田そよ子役
蓮佛美沙子さん
Q.そよ子は、桜川昇子(薬師丸ひろ子)の秘書で、鮎川若葉(新垣結衣)にとっては恋のライバルでもありますね。蓮佛さんから見て、どんな人物ですか?
好きな人には積極的で一途なんですけど、基本的にはふわふわした平和主義の、"ザ・女の子"みたいな人ですね。仕事での上昇志向もほとんどなく、働く理由も、ただ、「昇子さんに怒られたくないから」くらいなのかなって(笑)。もめごとが嫌いで、みんなが平穏で過ごせていればうれしくて、彼女自身は、もし草太(錦戸 亮)みたいな男性と結婚できれば仕事は辞めてもいい、と思っているんじゃないかと感じています。

Q.同世代の女性からすると共感しやすいキャラクターなのかもしれません。
私は学生で、働く女性の感じがわからないからかもしれませんが、社会人でここまで恋に突っ走る人っているのかな、って思います(笑)。若葉さんにとってはある意味ライバルなんでしょうけど、そよ子にはそんな意識もないんですよね。だから、「草太さんに告白してもいいですか?」って確認するのかなって。若葉さんとそよ子は、バチバチはしていませんが、同じ人を好きっていう関係性ですから、若葉さんにとっては嫌なタイプのライバルですよね(笑)。

Q.草太のことを若葉に確認するのを見ても、マジメな人だと感じます。
平和主義なので、職場でもめたりするのが嫌なのと、純粋に若葉さんが草太さんをどう思っているのかが知りたいんだと思います。草太さんは、若葉さんとそよ子がいても最初から若葉さんしか見ていないし、そよ子はそれに気づいていますから、「じゃあ、鮎川先生はどうなんだろう?」って気になるんだと思います。

Q.そして、若葉が困ったときには助けることもありますね。
若葉さんに放って置けない感じがあるのと、頼られたら応えてあげたいと思うからだと思います。仕事では、それほど、使えない人かもしれないですけど、そういうところでは役に立っているのかなって(笑)。そもそも、どうして、昇子さんがそよ子をクビにしないのかっていうのが、最初は、かなり疑問でした。

Q.答えは出ましたか?
そよ子は無意識のうちに、会社の内部情報をポロっと昇子さんに漏らしてるんだと思うんです。「新堂先生(平山響一)が若葉さんに接近している」とかってことも、つい話していると思うんです。昇子さんは、そういう情報が手に入るから「この子は、使えるわ」って思っているのかなって。これは、私の解釈ですけど(笑)。

Q.そんなそよ子を演じていていかがですか?
すごく楽しいですね。作品自体もラブコメディーということで、コメディーをやりたいと思っていましたので、新鮮ですし、現場も明るくて楽しいです。

Q.最近では、イクメン(荒川良々、鈴木亮平、皆川猿時)と一緒のシーンもありますね。
イクメントリオのみなさんは、やはり、間や空気感にも独特なものがあって、すごく面白いです。リハーサルと本番では、間の取り方とかも、少しずつ変えてお芝居されるので、それを受けるときには「そう来たか!」って。

Q.「リハーサルのときと違う!」と緊張されたりしないのですか?
そよ子は、ポワンとした人なので、私もあまり役を固めずに現場に入っているんです。彼女が驚いたり、笑ったりするそのままにお芝居を受けていますので、全然、緊張はしないですね。

Q.蓮佛さんご自身は、若葉とそよ子では、どちらのタイプに近いですか?
若葉さんもそよ子もかなり極端な人ですから、どちらに似ているかっていうのも難しいんですが、一度任されたことは必ず最後までやり遂げます、という若葉さんの言葉にはすごく共感します。でも、普段は、そよ子のようにぽけっとしたところもあるので、若葉さんとそよ子、半分、半分くらいのところにいる感じかな、と思います(笑)。

Q.現場で楽しんでいらっしゃることはありますか?
今回、そよ子の衣装や髪型がすごくかわいいのがうれしくて、楽しい気分になります。最初、弁護士事務所の秘書役だから、パキッとしたスーツを着るのかな、と思っていたんですが、衣装合わせに行ったら、ふわふわした華やかな衣装が置いてあって、「こんなかわいい衣装でいいのかな」って。普段、そよ子のような服を着ないので、かなりうれしいですね。

Q.タイトルにちなんで、最近の蓮佛さんの"全開"エピソードを教えてください。
実は、今、テスト期間でして、勉強とかレポート提出に追われているんです。来週にもレポート提出があるので、「ヤバい、間に合わない!」って感じで、全開になりつつあります(笑)。

Q.集中力がありそうですね。
集中するまでにはちょっと時間がかかりますが、集中したら若葉さんのようにウワーッとやっちゃいますね。そこからは、全開です!

Q.最後になりますが、視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。
私自身、『全開ガール』のオンエアを見て、毎回、必ずどこかで声を出して笑ってしまうシーンがあります。それで、ちょっと心が休まったりしますし、ドラマが放送されている1時間は『全開ガール』の世界にどっぷりハマって見終えると、「今週も1週間頑張ろう」という気持ちになれます。今は、大変な時期ではありますけど、見てくださる方にとっても、そんな笑顔になれる1時間になればいいな、と思いながら、私も撮影に臨んでいます。最後まで楽しんで見ていただけたらうれしいです。

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