全開ガール
インタビュー
★03★
新堂響一役
平山浩行さん
Q.法曹一家の生まれで、ハーバード大法学部卒、アメリカでの弁護士資格も持つという響一は、まるで隙のない人ですね。
どこか足りないところはないのか、と役柄の設定や台本を細かく読んでも、欠点が見当たらない、いわゆる完璧な人ですよね。あんな人、なかなか出会えませんよね(笑)。
Q.演じる上で心がけていることはありますか?
どう演じようかと考えて、最初は、少しクールに演じてみたんです。そうしたら、監督から「とにかく、やさしく、柔らかく演じてください」と言われまして。監督のなかに完璧な響一像があったようなので、本当に細かい部分まで指導していただきながら、やさしく、しなやかに演じることを心がけています。あとは、笑顔ですね。台本にも書かれていますし、監督からもよく言われますので。なるべくさりげない笑顔を意識しています。
Q.監督は、草太役の錦戸亮さんにも「キラースマイルを用意して」とオーダーしたそうですが、平山さんにも笑顔のオーダーがあったのですね。
そうなんですよ。監督には、若葉(新垣結衣)が、草太と響一のどちらを恋人に選んだとしても視聴者の方が納得するように、両方の男性を魅力的に見せたいという意図があると思うんです。そのポイントが、笑顔なんでしょうね。僕としては、「響一がいいわ」と言ってくださる女性がたくさんいてくれたらうれしいので(笑)、そのためにも、少しでも魅力的なキャラクターにしていきたいと思っています。
Q.平山さんからご覧になった響一の魅力とは?
包容力があるところかな。アメリカ帰りだから、物怖じしないし、いつもどこかに余裕がありますよね。一つひとつの仕草も、しなやかで優雅ですし。僕は、彼のような生活をしたことがないので、そこをいかに自然に演じるか、難しいところでもありますが、アメリカ映画みたいな雰囲気でできたらいいな、と思っています。
Q.恋のライバル草太に対しても、フェアで気遣いを見せる部分もありますね。
ホント、大人ですよね。でも、その自信が、壊されるときが来るんだろうな、と思うと、ちょっと怖い気もします(笑)。
Q.響一は、若葉のどんなところに惹かれていると思いますか?
響一は、今まで挫折も苦労も知らずにエリートとして生きてきたけれど、自分に見えていないものがあることを、彼自身は気づいていると思うんです。その何かを若葉が持っているから、魅力的に映るんじゃないでしょうか。響一は、若葉の可能性や本質的な部分までを見抜いていて、興味を持っていると思います。今後のことはわかりませんが、若葉を利用しようとか、何かを企んでいるとかってことはないんじゃないでしょうか(笑)。
Q.平山さんご自身は、若葉のような"全開ガール"はお好みですか?
個人的には、あまりガツガツした人は好きではないですね。やさしくて、おっとりした女性のほうが好きです。でも、若葉がそうであるように、"全開ガール"でも、やさしさや情を持っている方もいらっしゃると思いますので、一概には言えませんが(笑)。
Q.現場で楽しんでいらっしゃることはありますか?
最近、キャストやスタッフのみなさんとの、お芝居ではない会話が増えてきたのが楽しいですね。お互いのプライベートが垣間見られるようになってきて、焼肉店とかラーメン店とか、美味しいお店の情報交換もしています。特に、弁護士事務所でご一緒させていただく佐藤二朗さんはすごく面白い方なので、さらにコミュニケーションを取っていきたいです(笑)。
Q.最近、"全開"だったことがあれば教えてください。
趣味で陶芸をやっているんですけど、それが、かなり気合いが入っています。本気でやっているので、そのときの集中力といったら、すごいですよ (笑)。集中するっていう部分では、役者に通じるところもあるかな。台本を覚えるのもひとりですし、土に向かうときもひとりですから。陶芸は、作りながら無心になれる瞬間があるのがいいのですが、集中力がいりますし、疲れもするんです。でも、芝居以外に力を注げるものがあるというのはうれしいことですので、今、全開でやっています。
Q.陶芸での目標はありますか?
個展を出せたらいいですね。ただ、ひとつの作品を作るのに1ヵ月以上かかるので、今後もいいペースで作っていけたら、の話ですが(笑)。
Q.失礼ながら、筋のほうは?
いいみたいなんですよ、先生にも褒められますから(笑)。でも、今後さらに経験を積んでやっていきたいと思っています。
Q.最後になりますが、ドラマを楽しみにしてくださっている視聴者の方へ、メッセージをお願いします。
3話の終盤で、若葉と響一の関係性に変化が出てきます。それが、今後のストーリーを動かすきっかけにもなりますので注目していただきたいですね。それから、個人的には、恋をしてどんどん素敵になっていく若葉自体も見どころだと思います。子どもたちも可愛いですし、本当に見るべきところが多い作品ですよね。今後の展開を、僕も楽しみにしています。
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