もう誘拐なんてしない
ストーリー

山口出身で上京して7年、いまだに"スーパーヒーローになる"という子どものころからの夢をあきらめきれない樽井翔太郎(大野智)は、ヒーローもの(ただし怪人役)の仕事をクビになり、20代最後の冬を持て余していた。代わりの職探しもうまくいかない中、先輩の甲本(佐藤隆太)を訪ねると、いきなり"石焼き芋屋台"を任されることに。

ある日、石焼き芋の軽トラを停めてサボっていると、女性(新垣結衣)の叫び声が。
「悪い人に追われてるの!」と助けを求められ、とっさに翔太郎は彼女をトラックにかくまう。下町界隈で幅をきかせるテキ家、花園一家の一味に追われているという。

さらに、彼女は病院に連れて行ってほしい、と頼む。さすがにずうずうしいとあきれる翔太郎だったが、彼女の名前を聞いた途端、後に引けなくなる。彼女の名は「花園絵里香」。そう、彼女こそ、その花園家親分(北大路欣也)の娘だったのだ。

絵里香が病院行きを希望したのは、妹・詩緒里(久家心)を見舞うためだった。詩緒里は絵里香の異父姉妹。離婚した母から生まれたため、親分の周五郎からは敬遠され、会うこともままならなかった。しかも病状は重く、治療には多額の費用がかかると悩む絵里香。翔太郎は「金はないけど力になるから」と格好つけるが、そこで絵里香が「私を誘拐してください」と頼む。これがこの冬の悪夢の始まりだった…。

絵里香は、実の父親から妹の治療費を巻き上げるため、翔太郎の先輩の甲本(佐藤隆太)にも協力を仰ぎに向かう。

一方、花園一家では、洒落たスーツに葉巻をふかした親分の周五郎が、子分の白石(安田章大)と黒木(高嶋政宏)から、大学から帰る途中の絵里香に逃げられた、という報告を聞いているところだった。周五郎の長女の皐月(貫地谷しほり)や、No.2の高沢(要潤)も同席していた。

皐月は面倒見のいい姉御肌で、子分からの信頼も厚い。以前から話があった高沢との結婚話もようやく考え始めていた。しかし、皐月は絵里香のことよりも、最近下町界隈で出回っている偽札の方が気にかかっていた。No.3の山部(成宮寛貴)と一緒に、近頃妙に羽振りがよくなったという竹村印刷に向かうが…。

甲本の部屋で一夜を明かした翔太郎と絵里香。朝になると、昨夜は渋っていた甲本が、がぜん狂言誘拐にやる気を出していた。

甲本の計画に従って、周五郎に3千万円の身代金を要求する脅迫電話をかける翔太郎。電話に出た周五郎は、最初は親分らしくものすごい剣幕で翔太郎を脅すが、絵里香の声が聞こえた途端、愛娘が心配でしかたがないただの父親に…。

まずは第一段階をクリアした翔太郎たち。甲本は、身代金の受け渡し方法に船を使う、と提案する。果たして彼らの狂言誘拐はうまく行くのか!? 20代最後の冬にとんでもない事件に巻き込まれる翔太郎の運命は?

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(C)フジテレビジョン