古畑中学生
――今回の事件――

『古畑中学生』
持ち前の鋭い洞察力で、数々の難事件を解決してきた警部補・古畑任三郎(田村正和)。多感な少年時代、古畑は、ある人物に出会い、大きな影響を受けていた。

中学3年の春、15歳の古畑少年(山田涼介)は、家庭の事情で、東京からとある田舎の中学校に転入する。古畑は、村に唯一あるスナックで働く母親(石田ゆり子)とふたりで暮らしをしていた。3年A組の担任・並木(吉田玲奈)は、古畑をクラスの皆に紹介すると、隣の席の音吉(タモト清嵐)に彼の世話係を命じた。音吉たちは、都会の雰囲気を身にまとい、髪型も話し方も変っている古畑のことを好奇の目で見ていた。クラスメートから離れ、いつもひとりでコナン・ドイルの推理小説を読んでいた古畑が唯一心を開いていたのは、科学教師の野々山(原田泰造)だった。

ある日、学校の花壇が何者かに荒されるという事件が起きる。教頭の森脇(浅野和之)は、音吉に疑いの目を向けた。音吉は、園芸係にも関わらず水をやるのを忘れてバラを枯らしてしまい、森脇から叱られたばかりだった。そのとき、音吉のピンチを救ったのが古畑だった。古畑は、音吉が肥料と間違えて種を撒き、それを狙ったカラスが花壇を荒したことを証明したのだ。この一件はたちまち学校中に知れ渡り、古畑のもとにはさまざまな相談事が持ち込まれるようになった。
古畑は、音吉の勧めもあって、村はずれにある小屋に看板をかけて探偵事務所を開く。森脇は、そんな古畑たちを叱り、看板を片付けて立ち退くよう命じた。そこにやってきた野々山は、自分が責任を持つ、といって森脇を説得した。

小屋が取り壊される来月まで、その場所を使えるようになった古畑たちは、室内に段ボールで作った机や拾ってきたソファーを持ち込んで活動を開始する。姿を消した飼い犬を探してほしい、という村役場の助役・蒲群(甲本雅裕)の依頼や、映画関係者からスカウトされたがどうすればいいか、という和尚(石田太郎)の相談に乗る古畑たち。その際、古畑は、和尚の孫娘でクラスメートの明日香(福田麻由子)と親しくなった。明日香も、両親の離婚を経験し、姉は母が、弟は父がそれぞれ引き取ったが、自分だけ祖父である和尚に預けられたのだという。

そんな折、古畑と音吉は、野々山からもある依頼を受ける。実はこの村には埋蔵金伝説があり、隠し場所を記した暗号が残されているが、誰も解けなかったのだという。野々山からその暗号を教えてもらった古畑は、さっそく解読に取り組むが…。

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