優しい時間
-#11 雪解け-
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重い火傷であったが、取りあえず通院で済むことになり、調剤を待つ間、六介は火傷の事情を拓郎に尋ねた。拓郎は、「刺青を消したかったんです。これで昔を一つ清算できました」と無理に笑顔を作って答えた。六介は、その刺青が父親とのいさかいの元になっていると察したが、拓郎が懇願するので勇吉への連絡は控えることにした。拓郎は、発熱したが、翌日から陶器の制作に戻った。
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