優しい時間
-#9 傷痕-
10/11
富良野のファミリーレストランで久し振りに二人は会った。梓は勇吉とおそろいのペンダントを拓郎も着けているのを見て喜ぶ。拓郎は梓のリストカットに触れた。「バカだな」。「淋しかったから」と梓が言う。「俺がメールするなと言ったからか」と拓郎が問うと、「そうかも」と梓。拓郎はそれが制作に集中するためのことだったと説明する。梓は下を向き「最低だね、自分の肌を傷付けるなんて」と反省の表情を見せた。と、拓郎が「まだいいさ」と言う。怪訝な梓に、拓郎はシャツをめくって「死神」の刺青を見せるのだった。驚く梓。拓郎は岸神の話を聞かせた。だが「そのことが親をどれだけ傷付けたことか」と独白する。ふと、拓郎はお守りのことを思い出し「これ、有難う」と梓に礼を言った。が、梓は自分じゃないと否定する。拓郎は不思議がった。
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