優しい時間
-インタビュー-

(続き)
で、妻子を残してずっと単身赴任をしてて、そのうち、この話にたどり着くわけですね。あとは、突拍子もなく、ニューヨークで性病にかかったとか、書いてあるんですよ(笑)。その結果、自分は子どもが出来ないんじゃないか、って思ってたんで、拓郎が生まれたことにある驚きを覚えた、とかね。

だから、勇吉の輪郭が非常に明確に作れたんです。逆に言うと、自分の想像の中で広げていく自分の経歴っていうものがもう限定されているわけだから、辛い部分もないわけじゃなくて…。都合よく過去の体験を作っていけないから(笑)。過去を膨らませることが出来ない辛さもなくはないですね。ただそれは、僕だけじゃなくて、妻のめぐみの履歴書もあったし、それぞれみんなの履歴を倉本先生は書いてくださったんで…。

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