優しい時間
-インタビュー-

------ 「意気込みは、意気込まないこと」とおっしゃっていましたね。

黒澤明先生も、「いい気持ちになってやるのはちっともいいことじゃない」と。「みんなの芝居がちゃんと光ってるんなら、真ん中にいるヤツは何もしないでも全体のクオリティーは上がってくるんだ。そこまで引っ張り上げるのが真ん中にいるヤツの役目だ」とおっしゃってました。それは一番難しいことだけど、それもひっくるめて、力まず、みんなとバランスよく世界を作っていく…。
富良野というロケーションで、セットではなく本物が建っていて、そこに入っていったときに、非常にナチュラルに温度を感じることが出来るんです。まさに、「寒い」ことはとってもいいことで、この地のこういうところにいるからこそ勇吉も生きていけるんだと思うし…。誰も気張ってやらずに、自然にやってるんだけど、胸にきゅんとくるようなものになったと思います。このドラマが、他のドラマと比べてちょっと異質だな、と思えるのは、1話、2話、3話…と続けて見てもらえると、最終回に、胸に「わあぁ」って広がるものがあるんですよ。

#.続き

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