山おんな壁おんな
++ 物語 ++
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その日、青柳恵美(伊東美咲)は青森に向かう深夜バスに乗っていた。父の敬造(笹野高史)から、母、清子(赤座美代子)が倒れたとの連絡を受け、田村剛彦(谷原章介)に4日間の休暇届を出して故郷へと急ぐ。

翌朝、バスを飛び降りた恵美は大急ぎで地元の小さな診療所に駆けつけた。病室には酸素吸入器をつけた清子がベッドに横たわり、その周囲には敬造や従兄弟の鬼瓦和男(佐藤二朗)や青柳家の漁師仲間たちが取り囲む。恵美は、敬造に清子の容態を確認するが、どうも要領を得ない。鬼瓦は大げさに清子にすがりつくのだが、吸入気のチューブが外れていたり、恵美に見えないように飲みかけの日本酒の一升瓶を隠したり…。病室を出ると、敬造は恵美に青森に帰ってくるよう、しきりに勧めだす。さらに、何かを言いたそう。

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