役者魂!
-Story-
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しかし、「リア王」では、三女だけは、父親を愛し、誠実に接するという。これを知った瞳美は、本能寺に三女に会おうと言う。とまどいつつも、三女・美津子に電話をかける本能寺。その夜、本能寺美津子(紺野まひる)は、妊娠5ヵ月という目立つお腹で本能寺家へやってくる。結婚するのを自分に黙っていたことを責める本能寺に、結婚式の準備が忙しくて報告にこれなかったと弁明する美津子。瞳美が結婚式の日程を尋ねると、美津子は口ごもるように「いないってことになってるの」と言う。なんと、結婚相手に、父親は死んだと話してあるというのだ。自分がそんなに疎ましいのかと、本能寺は声を荒げる。美津子は、そんな風に怒鳴る本能寺が怖くて嫌なのだと明かす。昔から、怒鳴るだけ怒鳴り散らして舞台に行ってしまう父親が嫌だったのだという。そんな美津子に、失望した本能寺は、「勝手に結婚すればいい! お前はもうわしの娘でもなんでもない!」と言い捨てて、部屋を出て行ってしまう。
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