『わが家の歴史』
[ドラマの裏にもドラマあり]

09 視覚効果 石井教雄

「視覚効果」とは、現実では撮影しきれない部分、セットでは表現しきれない部分をデジタルで表現していく作業です。たとえば上海で撮影した洞爺丸が沈没するシーンでは、船自体は大掛かりなセットを使って表現しているのですが、荒れた海や空模様までは表現できません。それらを視覚効果でこれから付け加えていくことになります。
また第一夜では、戦中の愛宕山から観た中洲のシーンなども出てきます。当時の写真などを助監督さんがいろいろと探してきてはくれるのですが、俯瞰の写真があるわけではないので、時代考証的におかしくないように作っていくことになります。今回の時代設定は昭和なので、その当時を覚えていらっしゃる方もたくさん観てくださいます。そういう意味では、いちばんやりづらい時代かもしれませんね。とにかくたくさんの見応えあるシーンが出てくる面白いドラマなので、ぜひ仕上がりを楽しみにしていただきたいと思います。

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