『わが家の歴史』
[ドラマの裏にもドラマあり]

08 記録 巻口恵美

「記録」担当がまず最初にやるのは、台本が完成する前の準備稿をいただいて、それが何分のドラマになるのかを出す「尺出し」という作業です。ストップウォッチ片手にお芝居を口に出して自分の中で勝手にやってみるんです。だいたいの配役は教えていただいてたので、「西田(敏行)さんだったら、ここでアドリブを入れるな」とか妄想しながら割り出していきました(笑)。 撮影の現場がスタートしたら、今度はつねに監督の横について、時間の管理や役者さんの演技などの「つながり」に気を配ります。ワンシーンの中でブロックごとに撮る場合、気持ちの流れやアクションにぶれがないよう気をつけないといけませんし、たとえば髪留めの位置がずれているだけでもダメ。そういった細かな部分にも気を配っていきます。
撮影が終わったら、今度は編集作業です。「記録」という立場は、最初から最後まで、誰よりも客観的にドラマを観ていないといけない立場かもしれません。

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