『わが家の歴史』
[ドラマの裏にもドラマあり]

06 音声 竹中 泰

音声って目に見えないものなので、いちばん説明がむずかしい仕事かもしれません。
たとえば、画面の中に3人の人が立っているとします。画面をご覧になった方は、全員の声が聞こえて当たり前だと思いますよね。ところが、それを全部ちゃんと聞かせようとすると、大変な作業なんです。マイクをどこまで持っていけるのか、状況に応じて対応していかなくてはいけません。場合によっては役者さんそれぞれにワイヤレスマイクを入れたり、下から録ったり、その場に置いてあるモノにマイクを隠して録ったりすることもあります。今回のドラマは豪華キャストだったこともあり、ミスの許されない非常に緊張感の続く現場でした。ワイヤレスマイクは役者さんの服の下、胸の辺りにつけることが多いのですが、本番前の心臓の音まで聞こえることもあります。役者さんの緊張されている感じがそのまま伝わってきて、僕自身も身の引き締まる思いをする時がありました。

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